NBCⅧ

 NBC(non-border-camp)、第8回を迎える。「このキャンプの目的は何?」と聞かれることも少なくない。先回のNBCのブログで「構えた目的がないだけに・・・」と書かせていただいた。私の勝手な解釈であることは紛れもない。しかしスタッフ、参加者の全てが、スカウト活動に何らかのつながりを持っている人たちの集まりだ。必然、「社会に役立つ人間でありたい」と言う共通の目的を胸に秘めていることは間違いないと思う。その共有意識があるだけで楽しさも随分違うものだと感じている。

そして、何より嬉しいことは、若い人たちの参加がどんどん増えていることであろう。ゆとりの感じられない今の社会で、ややもすればアナログ的で面倒なことを切り捨ててしまい勝ちな中、強制されている訳ではないのにスタッフとして自主的に活躍してくれている。そして参加者に対して如何に楽しんでいただけるか、喜んでいただけるかという心遣いが感じられて、何とも気持の良いキャンプを体験することができる。参加者はそのような若者を見ること自体が貴重な経験であり、何か救われる気持も抱かせて頂ける。

世の中には、セミナーや講座、研修会など教育ビジネスが氾濫している。経営者も社員教育は専門家に任せた方が手っ取り早くて確実と考えてのことであろう。間違いではないとは思うが、マニュアルによって与えられたもののみ処理するロボット人間を製造していることにならないのだろうか?極論を言えば、如何に失敗せずに出世の近道を見つけられるかを考えるのみの人生など、その行き着く先に何があると言うのだろう?「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と昔の人は言った。これが今は無意味なのだろうか?自分で考えたことを実行し、失敗し、叱られ、悔しい思いをしたことが発奮となって、大きな成功につながったという偉人の話は山ほどある。これは厳然たる事実だと多くの大人が知っているはずなのに・・・。

「技は教わるものではない、盗むものである」とも言われてきた。技だけでなく何事も同じであろう。目的に到達するためには目標が必要だ。先に生まれた人を先生と言う、NBCには目標となる先生がいっぱい居られる。キャンプという実生活の中での何気ない会話、普段の動作から、若者が自分で学ぶ力を開発していく。そして、その伸びようとする芽を摘むことなく大切に育てていける。NBCはそんな場になりつつある。マニュアルのみで真のリーダーシップは教えられない。NBC参加で常に思うB-Pの言葉がある。

『この運動を成功させるかぎは、個人的な触れ合いによる、リーダーシップの育成である。』
(by B-P)


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