-「今を生きる」とは?-

thankyou

2009年01月07日 10:28


 2009年も、もう今日は7日、一分一秒も休みなく時間は流れています。
人間の意思とは関係なく時が刻まれ、意思とは関係なく身体は成長し、やがて時とともに身体は滅びていく。
よく「今を生きる」とか「今を大切に」と言われる時間としての意味は、どう言うことなのだろう?
「今」というのは、そう言っている間に「過去」になっています。そして「今」というのは、ついさっきの「未来」でもあります。そう思うと『今』というのは、捕まえることも眺めていることも不可能。自分の今の行動は自分の今の心が決めている-今、勉強しようと思えば、勉強する体制になる。眠いと思えば布団に入って眠る。-そして自分の心は自分の思いの連続で決まる。自分の思いは、その少し前の思いが大きく影響している。親の言葉、先生の言葉、友達の態度、読んだ本の内容、テレビを見て感じたこと・・・などなどが複雑に絡み影響して自分の思いとなっている。思い・行動・結果 とつながって行く。ならば、自分の望む結果を出すには、そのための行動をしなくてはならない、行動を起こすにはそのためのしっかりした思いを持っていなくてはいけない。
それが「今」。

 人間は常に成長・向上を望む動物です。身体の成長、自分の好きなことや得意なことの技術の向上、人間としての心の成長、それらの成長の度合いによって、他の動物とは違って様々な人間の形が出来上がっているのでしょう。その成長の基礎になるのが学校の勉強です。最近の人気職業、サッカー選手、パテシェ、トリマー(犬の美容師)、保育士などが上げられています。これらの職業のどれにも必要なのが今の勉強です。中学生くらいになって勉強がだんだん難しくなると、「代数や幾何なんか知らなくても生きていける」「日本人だから英語なんか必要ない」などと言う人があります。でもそれは怠けたい人の言い訳でしょう。人間が勉強したこと経験したことは、必ずどこかに保存されます。普段は忘れているようでも、わずかなヒントでそれが引き出されます。そしてその学んだことが多い人ほど他の人と一味違うすばらしい結果となって現れるのだと思います。

 人間に生まれつき頭が良いとか悪いとかはないと思います。違いがでるとすれば、勉強も遊びもどれくらい良い経験として保存されているかの違いでしょう。まず良い経験をたくさんすること、そしてそれを良い思いにつなげ、行動する。それが「今」。決して遅いなとどいう時間的な問題はありません。今良い結果を得られていないと感じる人は、次の「今」を変えれば良いのです。「こうなりたい」と強く思うこと。そして今までの行動とは違う行動を起こすこと。
それが「今」。

 「今を生きる」それは大きな目標を持ち、それに向かって自分を変えていくことではないのでしょうか。

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